自分を信じる

人のことは信じられる。


あいつならやれるさ!

あの子なら乗り越えてくれるわ!

粘り強い彼なら大丈夫だ!

など、身近な人に対して、僕らはいつも、絶えず誰かを信じている。


しかしこと自分のこととなると、途端に元気がなくなる。


自分なんてまだまだだよ…

今はその時じゃないから…

結局私には無理なのかも…


人に対しては満面の笑みで信じ切れるのに、どうしてだろうか?おかしくないか?


それはおそらく、自分が運転手だからに他ならない。


ミスっても自分、失敗しても自分、タイミングを逃しても自分、全てが自分一人の責任になってしまうから勇気がでない。


では振り返って、友人のチャレンジに対して君が、「あいつならやってくれるさ!」と信じているとする。


しかしチャレンジした友人は失敗してしまった。


その時君はどんな言葉をかけるだろう?


その努力を讃えはしないか?

次のチャンスがあるさと励まさないか?

これもいずれは糧になるよと鼓舞しないか?


そう、自分を信じるということは、仮にうまく行かなくとも、自分でフォローできるということだ。


ここまで想像できればもうわかるだろう。


人を信じる強い力を、真剣に自分に向けた時、人にはとんでもない勇気が宿るのだ。


だから自分を信じることができない人は、人を信じているときの自分の感情、心の動きを、丁寧に観察してみよう。


認識さえできれば、それはもう応用が利く。


できない、無理だよ、わかんないよ…


そうやって電気の消えた真っ暗な部屋に入り、自分を見ないようにする。


これが最悪だ。


見ろ、自分を。

観察せよ、徹底的に。

そして信じろ、強く。


潜在能力は文字通り潜っているのだ。見えないから不安を感じるのは当たり前。


だから「自分を信じる」という頑丈な釣り糸を垂らし、引き上げることをはじめなきゃならないのだ。


すぐに釣り竿がしなって、手には感触がある。


それでも水面下の魚は姿を出さないのだ。不安なんていつもあるものだと思ったほうがいい。


その感触だけを頼りに、さらに自分を信じ続けろ。


未来が現実になるのは、釣った魚が水面に上がった時なのだから。


自分を信じていこう!!

水面下に気持ちを向けよう!!


全てはそこから始まるのだ。