断捨離の扉が開いた③
断捨離を始めてから一年半。見事に環境は変わりました。
考え方にも大きな変化があり、以前の自分より今の自分のほうが格段に好きになりました。
前に書いた断捨離の記事、第3弾。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
★★★
その後もゆるゆると続けています、断捨離。
こちらの本をきっかけに一念発起。今では見違えるほどモノが減った室内。そして雑念の消えたココロ。
やっぱり巷で言われているように良いことづくめでした。
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -
- 作者: 佐々木典士
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2015/06/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (21件) を見る
前回はこんなトピックについて書きました。
①室内でキビキビ動くようになった。
②モノの定位置が決まった。
③マメに掃除するようになった。
④いま持っているモノの価値が上がった。
⑤質の良いモノに目が向くようになった。
これだけでも十分すぎるんだけど、まだ続きがあります。
断捨離は『環境を整える』ことを第一の目的としますが、この『環境』にはいろんな意味合いがあることがわかりました。
そのことが一番の収穫だったのです。
⑥余計なモノを買わなくなった。
⑤で質の良いものに欲望がスライドしたおかげで、不必要なモノに全く興味がなくなった。それはいとも呆気なく起こり、自分でもビックリしている。
どうしても必要で、この前100均で画材を揃えたんだけど、パレットも水入れも他で代用がきくので買わずにいられた。
そう。モノが減ると、家に何があって何が無いのか頭で覚えていられるから、すぐさま『代用できるものは無いか?』という発想が浮かぶ。
この好循環はずっとループさせたい。
⑦たくさんのアイデアが浮かぶようになった。
これも⑤⑥の流れを受けている。
質の良いものに興味が移る。
↓
余計なモノを買わなくなる。
↓
いまあるもので代用できないか?と考えるクセがつく。
↓
様々なシーンでそれを思う頻度が上がる。
↓
『組み合わせること』をいつも考えるようになる。
↓
『ピコーン!!』と閃く機会が増える。
↓
アイデアが浮かびやすくなる。
そんな感じです(^_^)
⑧キッチンに立つのが楽しくなる。
これも驚いた事のひとつ。
僕は料理が好きではない。
普段お酒ばかり飲んでいるからグルメだと思われているが、3食同じ献立でも平気なタイプだ。安物でも添加物満載でも気にしない。
大好きな野菜だってスーパーのカット野菜で大満足だったし。
そんな自分が今では嬉々としてキッチンに立っている。
広々とした場所で、調味料も少ないけど一目で見渡せて、手を伸ばせばさっと取れる状態。
料理って同時並行でいろんな事をやるので、何だかスポーツみたいな感じがした。
その一連の動きが淀みなくできた時の気持ち良さ。
もちろん美味しいものを作る、というのが大命題だが、『動きの心地よさ』もおまけでついてきたのだ。
⑨手間を手間だと思わなくなった。
掃除と同じく、家庭内の全てのアクションの『能率が上がった』のはこのせいだろうな。
そして面倒くさい気持ちが消えたせいで、水出しのハーブティーを毎日飲んでいる。
なくなったらガラス瓶を洗い、新しく仕込む、時には煮出して冷まし冷蔵庫へ。
こんな面倒くさいことも面倒だと思わなくなった。むしろ楽しんでやっているのだ。
ペットボトルを買うこともほぼ無い。ゴミも減ってエコな感じ。
味噌が減ったらタッパーに詰め替える。冷蔵庫の中もシンプルになって気持ちいい。タッパーはほぼ捨てたけど、一個だけ残ってる。いずれ野田琺瑯あたりを揃えたい。
⑩『今ここ』に集中できるようになった。
食事の時は食べることに
掃除の時は片付けることに
話すときは会話に
・
・
・
という感じで、『ワンタスクを味わう』クセがついた。
とりわけ、恋人と部屋で食事したり、そのための料理を作ることが、今までとは比較ならないほど楽しくなった。
一つのことに集中できるのは、視界からモノが減ったからに他ならない。
モノがあふれていると、意識的・無意識的を問わず、視覚情報がノイズにまみれる。
こんなこと気づきもしなかった。でもきっとそう。
だから脳のバッファとかメモリが、パソコンのそれと同じく容量を食ってしまい、現在に集中できなかったのではないか?
そのせいで意識は散漫になり、家が落ち着かない場所と化す。
だから休みの日でも常に外に出たかったのだろう。特に明確な目的がなくともとりあえず出ることに意味があったのだ。
カラクリはこれだったんだね。
そして今に集中し、楽しい時間を過ごせるようになると、『相手の意見を素直に受け入れるようになる』気がする。メモリの負担が軽くなった分、心に余裕が生まれたのだろう。これはまだ未確定だけど、確信に近づいている。
僕のパートナーは食に対して大きなこだわりがある。オーガニック中心の食事を小さい頃からしている。
家には電子レンジはない。炊飯器も使わず、米は鍋で炊く。添加物や保存料の類は基本アウト。食品を買うときには必ず製造欄をチェック、という塩梅だ。
最初の頃はそれが嫌だった。
『もうそんなのいいじゃん、どっちも同じなんだから安いほうでいいよ。その分美味しいワイン飲めばOKでしょ?』
そんな感じで無理やり体に悪いモノを摂取『させていた』と思う。
もちろん時々は任せていたけれど、基本僕は面倒くさがり、吟味することは敵だったのだ。潔癖症と混同していたのだろうな。
それが見事に変化した。
相手の欲求をなぞってみたくなったのだ。
そして初めて様々なオーガニックを味わうことになった。
その結果はどうだ?
米は鍋で炊くようになり、食品を買うときは裏の標示を見て、なるべく添加物の少ないものを買うようになった。
有機野菜の味を知り、素材の良し悪しが少しはわかるようになったし、調味料の違いで料理の味が天国と地獄に分かれることも知った。そして薄味の美味しさも判別できるようになった。
つまりは、自分は『刷新』されたのだと言っても過言ではない。
そしてそれは『悟った』とか『欲望が消えた』とか『萎えた?』なんていうネガティヴなものではない。
むしろ、自分を知ることの確実な手助けになっている。
事実、断捨離をしていたこのひと月、自分のことについて考えることが多かった。そして自分のもつ『考え方のクセ』の中でも不要なものを、断捨離のゴミと一緒に捨てることができたのだから。
とりあえずザーッと書いてはみたものの、まだまだ書ききれていない。
言葉にはならない気持ちが、まだ眠っている。
それはまた今後、新しい発見となって表面化してくるのだろう。
これからは断捨離の第2期に入る。
細かいものをひとつづつ見て、いよいよ捨てていくのだ。
書類や写真、過去の蓄積のあれこれ。
思い出の品もあるだろう。
若い時分のエネルギーを再確認できるアイテムもあるかもしれない。
しかし人生は続くのだ。
過去は力に変えて、常にいまここのスタートに立ちたいという思いがある。
そのためにもこの断捨離を続けていこうと思います。
とにかく一冊の本がきっかけとなってここまでこれた。
本当にありがたいことです。
そして拙い文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
少しでも興味がわいたら、ぜひ実践してみて下さいね。
新しい扉が開くことを身をもって知ったので、自信たっぷりに言えます。
『断捨離は人生を変える!!』とね。