こころの空洞に人を招き入れる

空洞っていうのがポイントなんですよ。

誰でもそうですけど、自分の中心みたいなものがあると思い込んでるじゃないですか。もしくは『本当の自分を探す』みたいなのとか。

でも、中心にあるものっていうのを『そんなのはないんだ』っていうのに仮定して、その中心部分を他人に明け渡すというか、オープンスペースじゃないけど『もう好きにしてくれ』みたいな、そういうムードをだしたかったんですよ。


先日、ゆらゆら帝国坂本慎太郎と作家の古川日出男の対談を読んでいて、なるほどなと思ったフレーズ。


最近、自分自身も似たようなことを思っていた。パートナーや仲の良い友人など、自分の好きな人と接している時は特に強く思う。


相手と触れ合っている時に、相手の存在の一部が、自分の心の中にきちんと収まっている感じがするのだ。


あくまでもイメージ上の話なんだけど、自分の中では結構リアルで物理的な手触りもあったりする。


『おーい、こっちにおいでよ!場所は空いてるからさ!』


まずは相手の存在を自分の空洞に(空き地の方がわかりやすいか?)きちんと招き入れてから、コミュニケーションが始まるというような。


空洞であるからこそ、風が吹く余白があって、それが円滑なコミュニケーションの手助けになっている感じ?


この空き地を自由に使ってね、今日は君のために空けてあるんだからさ。みたいな?


自分の中心に自分がドカっと居座っていると、『誰だ、お前さんは、どこから来た?なにしに来た?どういうつもりだ!!』なんていう頑固親父を思い出してしまう。


人と話していて、表面的なコミュニケーションは円滑にできているんだけど、『何だか閉ざされてるな』と感じる時がある。


それはきっと空洞や空き地のない人なんだと今は思う。


いいか悪いかではなく、とにかく風通しのよいコミュニケーションをしたいのなら、この『こころの空洞』は使えるかもしれない。


今後は意識していこうと思う。意識することでさらに新しい発見があるかもしれないしね。

 

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