気持ちをこめる
『いってらっしゃい』という言葉には、本来『気をつけて行って、戻ってらっしゃいね』という気持ちがこもっていますね。
気が通った状態で声をかければ、子どもの潜在意識にも『行って、帰ってくる』という気持ちが入るんです。
ところが気を通わせずに、ただ『行きなさい』『出かけなさい』という言葉として発してしまうとマイナスの言葉になるんです。
(藤平信一『無意識の整え方』より)
普段、何気なく口にしている言葉。
言葉を発するとき、自分はどれだけの気持ちをこめてそれを言っているのだろう。
あらゆるシチュエーションにおいて、それはただ空気の振動が音声となり相手に届いているだけ、ということも多いはずだ。
軽く、適当に、流すような感じで、時には相手の顔すら見ず、ながらで発した言葉はどんな印象を相手に植えつけるのだろう。
表情、仕草、言葉使いなどが醸し出す、その人の雰囲気。
きちんと気持ちをこめる。それがちゃんと相手に向いている。
こんな基本的なことを忘れていたなと再確認しました。
本書は無意識にまつわる対談集ですが、かなり応用範囲が広い対話が繰り広げられています。
折にふれて読み直したい一冊でした。
人生が変わる! 無意識の整え方 - 身体も心も運命もなぜかうまく動きだす30の習慣 - (ワニプラス)
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