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もっと優しくさわってよ!!

ドカン!!


まるで震度5の地震が来たような衝撃。


ハッと目を開ければ何てことはない、電車に揺られる座席の横にオッサンが座っただけだった。


以前の自分ならば、怒り心頭、心の中では「このボケ!カス!ハゲ!」と悪態の三段活用がすぐさま飛び出したことだろう。


しかし今ではその公式なんて忘れてしまった。


代わりに思ったことは、「あんた奥さんにもそんなガサツな態度で接してないかい?」ということ。公共の場でそんな振る舞いをするんなら、家ではもっと気を抜いちゃってるよね。


オッサンの指にめり込んだ結婚指輪を見ながらそんなことを思う。


同じように、駅の改札を抜ける際に、パスケースや財布を思い切り叩きつけるように通っていく人もよく見かける。


何かに苛立っているのか、それとも加減がわからないだけか。


その雑さで扱われた人、物、そして自分。


もしも世界が自分を映す鏡なら、そんな態度で過ごす日々は、知らぬ間に自分で自分を雑に扱い、また人からも雑に扱われる可能性も高いよね。


そんな街の風景。