自分の人生を他人に明け渡してはならない

どこかに儲け話はないかときょろきょろしてて、欲におぼれ、見るからにぎらぎらした人はもちろん嫌いだけど、瞑想好きで、ガチガチの菜食主義で、貧乏くさく痩せて、笑わない、生命力のなさそうな人も嫌だなあ。

本能ってあるんだから、体を弱らせるみたいにして、それを失くそうとするなんて、まるで生きてる意味がない。

いろんなことを知って、葛藤しながら克服したり、苦しみながらも謳歌するところに生きる意義があるのだと思う。

自分のやり方でいいんじゃないかな。生き方って。どれが正解ってないだろうし。

自分がこれでいいって思ったので、やってけばいいと思う。(銀色夏生『銀色ナイフ』)

 

自分の人生の正解・不正解を決める権利は自分にしかない。


〜主義みたいな『生き方』ってたくさんあって、誰もがそのどこかに属したりしている。


生きていれば『これいいよ〜、あれは絶対ダメ!』なんて台詞が四方八方から自分めがけてやってくることもある。


そんな台詞を浴び続けていると、自分の方法とかやり方に自信がなくなることもあるかも知れない。


しかしそれはそれだ。自分の人生を他人に明け渡してはいけない。

最終的には『本能』に従うしかないのだ。


本能は美しいよ。誰にも邪魔されない自分だけの純粋さそのものだから。


意見、アドバイス、断定、提案、誘い…


様々なちょっかいから自分の本能を守ること。


そうすれば人生はもっとシンプルに輝き出すのでしょうね。

 

銀色ナイフ (角川文庫)

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