こころに抱えたいらないもの
心がどれだけのものをかかえられるか、誰も、詩人すらも測ったことはない。
心がどんなかたちをして、その中には何が入っているか、僕らはそれを知ることができない。
愛とか夢、絶望に怖れ、諦念、または希望、そして様々な欲望…
とにかく多くのものがつまっていることだけが、かろうじてわかる程度だ。
どうせ全体像を見ることができないのなら、楽しくて、キラキラしてて、前向きな気持ちを詰め込みたい。
何もしないでいると人の心は大抵、悲しみや諦めや羨望を抱えてしまいがちだ。
一時的に抱えるのならまだしも、それを放っておくと、新しいものが次々に降り注いで心の奥底に追いやられてしまう。そして手放すのに苦労する。
自分の心の中を覗いてみること。そして不要なものを定期的に取り除くこと。
この作業をすることで、日々は安定していき、余計なことに惑わされなくなる。
マイナスの出来事はときに、自分にとってプラスの要素になったりします。痛みから学ぶこともたくさんありますしね。
ただそれを後生大事に抱えておく必要はないのです。
喜びに満ちた心で在ることが新しい喜びを引き寄せていきます。
それは巡り巡って人にも伝染していく。
自分の心をメンテナンスすることが、結局は人にも喜びを与えてあげられるのですね。
抱えすぎた不要な気持ちは、早めに手放してしまいましょう。
- 作者: ゼルダ・フィッツジェラルド,マシュー・J.ブラッコリ,青山南,篠目清美
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/03
- メディア: 単行本
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