潜在意識という見えない地図

心の全容を知るのは、ちょっとした壮大な物語だ。しかも全容の地図を手に入れたら、ようやく心の潜在力に気付くようになる。そして潜在力の分野の方がさらに断然広い。

(名越康文)

 

顕在意識と潜在意識の比率は1:9と言われている。

 

顕在意識で『禁煙しよう!』と思っても、潜在意識が『無理じゃね?意味なくね?』と思っていたら禁煙は不可能である。よほど強い意志がないとそれは達成できない。

 

1割の意識で僕らは右往左往している。あーだのこーだの言って、一喜一憂して。

 

だからこそ潜在意識を活用するべきだ。

 

歯磨き、靴を履く、選択を干す、食器を洗う…など、特に意識していなくとも自動的に体が動いて完了する毎日のあれこれは、潜在意識が操縦している。

 

まずは自分の潜在意識がどう指示を出してるのかを調査すること。

 

僕の場合は『自分を好きになること』が苦手で、頭の中で『好き好き大好き!』なんて唱えるたびに、変なくすぐったさや違和感を感じていました。潜在意識で『自分を好きになんてなれるわけないだろ!』と思っていたのです。

 

その理由が最近わかりました。僕は父親が苦手で好きではありません。だからそのコピーである自分を好きになることなんか不可能なのです。これが潜在意識の答えです。

 

なので、父親と僕は別の人間なので、たとえ父親が苦手であっても、自分を愛してかまわない。そう許可を出し続けています。

 

今はまだ、100%まるごと自分大好き!と叫ぶには抵抗がありますが、それでも以前よりは受け入れることができています。実感として。

 

意識という1/10の地図の切れ端を眺めているだけでは、自分が目指す目的地にたどり着くのは難しい。

 

だからこそ潜在意識を知り、残り9割の地図を手に入れ、人生という冒険を楽しんでいきたいものですね。

 

 

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マイナスを特別視してないか?

『不安』や『悩み』を特別視するということは、『嬉しい』や『幸せ』というものが当たり前のものになってきます。すると、本当はあなたの身の回りに、たくさん嬉しいことや幸せなことが起こっているかもしれないのに気づけなくなります。

(クスドフトシ『無意識はいつも正しい』)

 

頭の中で様々な思いが交錯する。渋滞の5叉路で車が右往左往するように。悩みも不安も悲しみも。喜びも嬉しさも期待感も。

 

渋滞の時間が一通り終わって、車がスムーズに流れ始める。その時あなたの頭はどんな感情に支配されているだろうか?

 

頭の中は常に不安でいっぱいなら要注意だ。うまくいかなかったことにイライラし、あの人のせいだと人を裁く。もしくは『あたしが悪いんだ…』と自分を責める。

 

ふとした時にそんなマイナスばかり思っていることは、つまりそれを特別視しているのと同じだ。

 

普通があるから特別がある。

 

マイナスを特別だと設定しているので、喜びとか楽しさは普通の位置づけになる。

 

潜在意識は自分にとっての特別だけを現象化させるから、結果目に飛び込んでくるものは、そのマイナスに『加担すべきこと』ばかりだ。そしてまた、『やっぱりあたしは不幸だわ…』と結論づけ、マイナスの特別感を強化していく。

 

マイナスが頭を支配してしまうことは誰にでもあることで、それを一切なくすことなど不可能だ。

 

ならばどうするか。

 

マイナスのことばかり思い出してしまったら、その度にそれを打ち消してみよう。ひとつひとつにはっきりと『ノー』を突きつけるのだ。

 

『昨日仕事でミスした…あたしは何やってもダメなんだわ』

⬇︎

もう終わったことだからしょうがないね。失敗したからって全てがダメなんじゃない、他ではうまくいっている。

 

こうすることで、マイナスの特別視を制限することができる。ひとつの感情に支配され、それに振り回され、長い間カフェに居座るマイナスのお客を帰らせることが大切だ。

 

マイナスが特別から脱落すると、世界はフラットに物事を見せてくれるようになる。いきなり幸福感あふれる現象が目につく頻度が増えていく。ただマイナスの感情を打ち消すだけで。

 

この視点が習慣化するまでは、何だかなぁ、と微妙な感じでした。めんどくさいし。

 

ただ、やってみるとわかるんだけど、3日もやれば進展があります。

 

怒りや不安や比較、ジャッジや制裁を下す頻度が減ってくる。

 

まずは3日試してみて下さい。

 

その辺に普通に転がってる喜びが目に入ってきますので。

 

 

引き出しの法則

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言うだけでポジティブになる

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無意識はいつも正しい

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私たちは一緒に成長できるのだ

1.私は私でいられる。

2.あなたはあなたでいられる。

3.私たちは私たちでいられる。

4.私は成長できる。

5.あなたは成長できる。

6.私たちは一緒に成長できる。

本質的には、いい恋愛や結婚とは、これにつきるのだ。

(J・G・ウォイテッツ『なぜいつも、あなたの恋愛はうまくいかないのか』)

 

自己と他者のバランスが整っていること。この引用から受けるイメージは、まさに50/50、理想的だ。

 

こんなに美しく関係できるのは難しいと思うが、目指すべき指標として忘れないでおこう。

 

ふらっとページをめくって出会ったフレーズが本質的なものだと嬉しくなる。

 

自分の想像力の限界に亀裂が入り、うわぁ!となる。まだまだキレイな場所があって、それを知ることができたという喜びに満たされる。

 

読書の喜びは尽きない。

 

 

なぜいつも、あなたの恋愛はうまくいかないのか―アダルト・チルドレンの恋愛と結婚の神話

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失敗なんてあたりまえ

人は努力する限り過ちも犯す。

(ゲーテ)

 

勇気を出して新しいことを始める。そこには未来の保証などなく、ただ手探りで進むだけだ。

 

時に軌道修正し、微調整をかけ、自分を信じてたゆまぬ努力を重ねていく。『大丈夫だ、間違ってないはずだ。』と自分に言い聞かせながら。

 

そして結果。失敗したり、間違ったり、過ちを犯したりすることがある。『どうしてこんなことに…』と頭を抱えてうずくまったりする。

 

そこであきらめるか、また新しく努力を重ねるか、ここが分かれ道だ。

 

ゲーテの言葉はシンプル。

 

冒険しなければ、何も起こらない。従って間違えることもない。間違うことなんて当たり前だから、それにいちいち囚われず、織り込み済みで行動せよ。そんなメッセージ。

 

『何も行動しないことが一番の失敗だ。』とよく言われるが、その通りで、守りに入ったら自分の成長は止まる。

 

間違いなんてあたりまえ。小さな失敗なんかどんどんやって来い。それがデフォルトだから、サクサク経験して次のアクションにつなげていこう。

 

間違ってもいい、止まらなければ。

 

それを心に刻んで、今日も頑張っていきましょう!

 

 

ゲーテ格言集 (新潮文庫)

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ファウスト〈1〉 (新潮文庫)

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若きウェルテルの悩み (新潮文庫)

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ゲゲゲのゲーテ (双葉新書)

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イタリア紀行(上) (岩波文庫 赤405-9)

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自分へのダメ出しが他人に向かってないか?

人生における成長は、好むと好まざるとにかかわらず、今のあなたを土台にしている。

振り出しに戻ることはできない。

従って、あるがままのあなたを受け入れ、そこから始めることだ。

(リチャード・ブロディ『夢をかなえる一番よい方法』)

 

今の自分を認めることから始めよう。

 

くよくよしがちな自分、怒りっぽい自分、すぐ人のせいにする自分…などのマイナス面。

 

よく笑う、人の輪が好き、好奇心旺盛、粘り強い…なんていうプラスの面。

 

そのどちらもがあなたという人間の土台である。

 

うまく行かない時は、ついマイナス面に意識が向い、『だからダメなんだよなー』となりがちだ。

 

そう思う時、あなたのプラス面は忘れ去られていて、ネガティヴの陰に隠されているそれに気がつかない。

 

自分の良い面が、悪い面を隠してくれたり補ったりするし、その逆もしかりだ。

 

だから一度、まるごと自分を認めてしまおう。これが自分だ!とノートに書きつけてもいい。

 

それが『変わりたい』と願うあなたの地図になる。

 

本当の意味で自分を受け入れるようになれると、確実に変化が起こる。

 

人の振る舞いにイライラしなくなるのだ。

 

自分の感情が人の行動で乱される。嫌な気分が心を支配し、気が散って、最良のパフォーマンスが発揮できなくなる。

 

そんなダメな時間も自分の地図には履歴を残してしまう。

 

対人関係での悩みは、自分の思い過ごしであることが多い。相手が何も思ってないのに、些細な一言を大げさに解釈して嫌な気分になるのはよくあることで、その原因は自分にある。

 

自分を認めていないと、人に向けてジャッジしがちだ。自分に対してダメ出しをし続けるのにはエネルギーがいるから、無意識は、それを人に向けることで心の負荷を軽くしている。

 

自分を認めていれば、逆の効果がある。理屈的には納得してなくとも、『確かに、あなたにはあなたの都合や感情があるよねー。』と一呼吸おくことができるのだ。

 

良い面もダメな面も受け入れる。そして一度自分を完全に認めた上で、どう変わりたいか軌道修正していく。

 

それを繰り返していくと、かかる労力は次第に少なくなってくる。習慣になって自動操縦のレベルまで行ければ、1日の充実感も変わってくるはずだ。

 

勇気を出して今の自分を認めましょう。

 

未来はいつからでも変えられるのですから。

 

 

 

夢をかなえる一番よい方法

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前向きな悩みを作っていく

まず自分をつまらなくしてるのは、会社。

そこで同じ会社に好きな人をわざと作る。すると日曜日の夕方以降は『早く会社に行きたいな!』なんて。ついウキウキする効果が。

まして会社に何を着ていこうかと、『前向きに悩めること』これが大きい。

(齋藤薫『ちょっと過激な幸福論』)

 

これは身に覚えがありますね。若い頃、バイト先に好きな人がいましたが、良く見られたい、自分を好きになってもらいたいと努力してた日を思い出しました。店長は威張り散らしていたし、仕事もこき使われるだけでクソでした。でも喜んでバイトに行っていたのは恋のなせるわざですね。なんて単純なのでしょう。

 

仕事が100%大好き!仕事ラブ!

そんな方はさておき、大抵の人はどこか仕事や仕事場に不満を持っているでしょう。

 

でも働かなくては生きていけないし、今すぐ自分が納得する仕事を手に入れることも難しい。

 

悩ましいことこの上ないです。ため息といら立ちで満員電車に揺られていると、『自分は何のために生まれてきたんだよ…』と悪態の一つもつきたくなってしまいます。

 

ただ、どんな理由であれ嫌なことを長く続けていくと人はくすんでいきます。見た目も心も下降の一途を辿り、自分でも気づかないところで不満が漏れ出てしまう。これではいけません。

 

『全ては自分のとらえ方しだい』

 

身もふたもない言い方ですが、結局はこれです。『少しでもいいからこの心の負担が軽くなればいいなぁ。』と待っていてもしょうがない。自分から動き出しましょう。

 

少しでも負担が軽くなり、やがては負担を感じなくなる。今まで気になっていたことが気にならなくなり、少しづつ『楽しい、かな?』と思える時間ぎ増えていく。

 

能動的に動いて行けば、良くなりこそすれ悪くなることはないでしょう。

 

知恵を絞って、いろいろ工夫して。嫌だ嫌だの後ろ向きな悩みを減らして、前向きな悩みを作っていきましょう。

 

しかし何と言っても『恋心が芽生える』のが一番早いんですけどね。日常が一気にキラキラしてきますから。まあそれはそれとして。

 

みなさん頑張りましょうね。僕も同じ悩みはあったけど、少しづつ改善できました。

 

待つより動いたほうが得ですよ!

 

 

 

ちょっと過激な幸福論

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女のひとを楽にする本―はたちからの生き方とレシピ

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感謝の頻度

引っ越しをして3ヶ月経った。新しい街にも慣れてきて、便利や不便のあれこれがわかった頃ふと思う。最近感謝が足りないかも。

 

前に住んでた場所は近くに神社があって、散歩がてらに行くことができた。三ヶ所あったので、その時の気分や空いている時間に合わせて選んでいた。

 

新しい場所にも神社はあるが、微妙な距離なので、引っ越し直後に二、三回行ったきりである。

 

神社に行くと無条件に感謝の気持ちがわいてくる。その時がどんな状況であれ、『とりあえずこうやって生きていられます、ありがとう』くらいのセリフが勝手に口をつくのです。

 

少なくとも週に一回は行っていたので、定期的に感謝を捧げるベースができていました。それがなくなったので、最近は感謝が足りないと思ったのでしょう。

 

いろいろ考えていたら、毎日の食事を忘れていたことに気づきました。そうだこれだ!と膝を打ちました。

 

働いてお金を稼ぎ、たくさんの選択肢の中から自分の好きなものを美味しく食べられる環境。

 

これこそ感謝すべきベースにぴったりだと思います。

 

子どもの頃は『いただきます』と必ず言ってたのに、大人になるにつれ言う頻度は少なくなる。それが恥ずかしさによるものか別の理由かはわからないけれど、とにかく言う回数は減っているのだから、それを元に戻すこと。

 

人前で言うのが難しいければ心の中で言えばいい。

 

『今日こうやって食事ができることに感謝いたします。』

 

このセリフとともに、気持ちも込めて感謝をする。

 

感謝は陽の感情で、怒りや不安は負の感情だから、感謝が足りないと攻撃的になってしまいがち。

 

それを防ぐためにも、小さな感謝でいいので、たくさんしていくこと。それが大切だと思いました。