断捨離の扉が開いた②
前に別ブログに書いた断捨離の記事、第2弾です。
読み直すと相当テンション上がってるのがわかりますね。
断捨離で人生が変わるのは本当でした。この本にもう感謝しかないです。
★★★
断捨離ブーム、続いております。
前回はきっかけになった本の紹介がメインでしたが、今回は断捨離によって自分に起きた変化を書いていきますね。
①室内でキビキビ動くようになった。
床に広がっていたモノがなくなることによって、道幅が広がった。何かを避けて歩くことがこんなに行動の妨げになっていたとは…
妨害がなくなれば、自然なペースで歩き回れる。そんなに広い部屋ではないが、この開放感は大きく、ちょこちょこ動くことが億劫ではなくなった。
②モノの定位置が決まった。
モノが溢れている状態はすなわち、住所不定のモノたちが室内にひしめき合っているということだ。
あるジーンズ、本当の住所はクローゼットの中だが、仕事から帰ってきた僕の気分で、それは床に履き捨てられる。目の前の家に入れてもらえない。そんなモノがたくさんあった。
しかし今では違う。そのジーンズはここ2週間毎日家に帰れている。
鞄もそう。朝バタバタと中身を入れ替えて放置されることもなく、帰宅後に一度、定位置に戻される。
あと数名、住所不定のモノがいるが、彼らには引っ越してもらうか(捨てるか)きちんと部屋を探してあげようと思っている。
③マメに掃除するようになった。
1.2に関連して、掃除の頻度が格段に増えた。食べ終わった食器もその場で洗い、水切りカゴという急場しのぎの「定位置」に一旦預けている。
毎回定位置にモノを戻すということは、同じ場所を見る頻度が上がることだ。
そうすると、「すこし埃が溜まってるな」とか「何かこぼした跡があるぞ」なんてことに気づきやすくなる。
そしてキビキビ動く癖ができているので、必要な道具を取ってきてササッと片づけてしまう。
このスッキリ感がもたらす恩恵は計り知れない。こうなる以前にストレスを感じていたわけではないが、一度このスッキリ感を味わうともう元には戻れない。
④いま持っているモノの価値が上がった。
モノを一通り捨てて思ったことは、残った精鋭たちが、いままでとは比較できないほど輝き始めたということだ。
普通はその価値は購入後から目減りしていく。前回書いたように「慣れ」が作用するからだ。
しかしみんな見事に復活した。まるでクルム伊達公子みたいに爽やかな笑顔とともに。
たくさんの中にいるモノたちは、当時はみな一番だったはずだ。「このシャツを着た俺はさぞ男前に映るだろうよ!」と思って買ったシャツ。
それに慣れて次は、「この新しいシャツを着た俺はさぞダンディで優しく見えるだろうよ!」と思ってまた買う。
そうやって、「もともとの用途は違う」のに、「俺を魅力的に見せるアイテム」として十把一絡げにされてしまう。
そしてその中で優先順位が決まってしまうので、価値が変換されてしまう。
クラスの中にも、体育系のイケメン、文学系のイケメン、優しいイケメン、頭の回転が速いイケメン、リーダーシップが魅力的なイケメン…と別れている。
その中で一番を決めることに意味はない。
全ては自分の気持ち次第なのだ。
だからモノが減った後、またそれぞれの役割を思い出したのである。
それが新しい輝きをモノに与え直した。
不思議だな。人間のこの感情の身勝手さ。それをひしひしと感じている。
⑤質の良いモノに目が向くようになった。
残った精鋭たちではあるが、質はバラバラである。安いモノ、高いもの、有名無名、いろいろ混ざっている。
その中でも、質が悪く値段も安いモノを排除して、新しく上質なモノが欲しいと思うようになった。
しかしあれもこれも、というよりは、「上質なモノがひとつあればそれでいい」という感覚。
主にキッチン用品が多い。
100均に代表される「プラスチック製品」に違和感を覚えることが多く、少しづつ入れ替えている。
例えば、今まで砂糖と塩を入れていたのは100均のプラスチックBOXだ。仕切りで別れていて、蓋は固定されているので親指でヒョイっと持ち上げるタイプ。
それを別々の陶器に変えた。蓋は固定ではないから、塩を振る時には左手で蓋を持っている必要がある。
しかしそれが億劫ではなく、その陶器の佇まいとか雰囲気のほうを優先できている。そして使う時にちょっとだけ「気分が上がる」のだ。
日常を豊かに過ごすためには、この「ちょっとだけいい気分になる」頻度が重要だ。
まだスタートしたばっかりだが、「モノを吟味する喜び」を与えられた。これはすごく豊かな感情である。
何となく選ぶのではなく吟味する。この行動自体が人生に及ぼす影響は大きい。
それを身をもってて体験している。
長くなったのでいったんここまでで。
まだまだ続きますよー。そのぐらいインパクトがあった出来事だったのです。
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -
- 作者: 佐々木典士
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2015/06/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最小限主義。 「大きい」から「小さい」へ モノを捨て、はじまる“ミニマリズム"の暮らし
- 作者: 沼畑直樹
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2015/11/21
- メディア: 単行本
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あるミニマリストの物語―僕が余分なものを捨て人生を取り戻すまで
- 作者: ジョシュア・フィールズ・ミルバーン,ライアン・ニコデマス,Joshua Fields Millburn,Ryan Nicodemus,吉田俊太郎
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2016/04/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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断捨離の扉が開いた①
一年半前に別のブログに書いた断捨離の記事です。
断捨離ができたおかげで2ヶ月前の引越しも楽だったし、新しい習慣を自分の生活に取り入れることもできました。
良いことづくめの断捨離。本当におすすめです。
★★★
いままで何度もトライした。そして失敗してきた。
自分にはもう無理なのかと思ったが、どうしても諦めきれずに、しつこく本だけは読んできた。
断捨離。この甘い響き。
「断つ」「捨てる」「離れる」というシンプルな考え方。
この本も読んだし
こっちも読んだ。
- 作者: 近藤麻理恵
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2010/12/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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しかしうまくいかない。言ってることは確かに理解できるのだ。納得もするし、驚きもある。しかしなぜだか気持ちが続かなかった。
そんな悶々とした日々を過ごす中で、とうとう出会ってしまったのがこの本だ。
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -
- 作者: 佐々木典士
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2015/06/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最初に読んでからまだ1ヶ月も経ってはいない。しかし僕の部屋はすでに見違えるように綺麗になった。
この本のおかげで捨てられた「モノ」を思い出してみる。
【洋服関係】・・・アンダーウェア、靴下を始め、Tシャツ、ボタンダウン、カットソー、上着、バッグ、ハンカチ。などなどで合計100アイテム。
【キッチン周り】・・・食器を始めとしたキッチングッズ、まな板、包丁、皮むき器とかスポンジ、ゴミのネット、箸、爪楊枝や調味料も全て捨てて合計150個くらい。
【本・CD・DVD】・・・これは随時処分していたのであまりやってない。合計200くらい。あと300は減らせる。
【棚や什器、ラック、衣類ケースとか】・・・3段BOXを2つ、一番大きいタイプのメタルラックを2基、扇風機、掃除機、ディフューザー、ランプを3つ、単品の収納ケースを4つ、ハンガーラック、ホットカーペット、電気ストーブ、その他小さな機器含めて30〜50基くらいだろうか。
その他にもたくさん捨てた。そしていまでも日々捨て続けている。
まだまだ終わらないが、近いうちに理想の分量まで減らせるだろう。現段階で2/5くらいだろうか。まだ半分にも満たない。しかし楽しい。確実に習慣化した。
ではなぜ「ぼくモノ」だけが、一気に僕を行動に駆り立てたのか。
その理由ははっきりしている。
ひとつは、モノを捨てるテクニックだけではなく、自分の考え方が変化する過程が私小説のように書かれているからだ。
主人公である著者の、肥大化したプライドや妄想、失敗、怠惰な生活が100ページほど続く。
あぁ…「ここに描かれているのは俺自身だ」と何度思ったことか。
例えばこんな記述。
僕は全てに対して言い訳をしていた。朝起きられないのは、夜遅くまで働いていたから。太っているのは体質のせい。満足でない給料のせいで広い部屋に引っ越せない。もっと恵まれた環境なら、僕も本気を出せるはずなのに。広い部屋じゃないからモノが散らかってもしょうがない。賃貸の部屋は自分のものでないから、掃除をしても仕方がない。広くて自分の部屋に住めさえしたら、ぼくもきっと片付けるはずだ。
ネガティヴの連鎖がループするばかり。
ないから、持ってないから、無理だから。
否定のオンパレード。そして決めゼリフは、
『条件さえ整えば、俺だって本気出るんだよ!!』
もう救いようがない。
そしてもうひとつ引用を。
僕たちは自分の現実が「理想とまったくかけ離れている」としばしば考えがちだ。自分が思った通りにならない現実を見て、自分は不幸だと考えてしまう。「欲しいモノを持ってない」という理想と違う現実を見て、僕は自分のことを不幸だと思っていた。
(中略)
しかし事態は全く逆だった。実はぼくの願いはすべて叶っていたし、欲しいものはすべて持っていた。
(中略)
服を例にあげよう。「着ていく服がない」と以前の僕もよく思っていた。休みを1日まるっきり買い物に費やし、ヘトヘトになりながらも手に入れたお気に入りの服。買い物から家に帰ると、鏡の前で1人だけのファッションショーの幕が上がる。翌日、新しい服を身につけて初めて出かけるときの、少しくすぐったいような、誇らしいような気持ち。クレジットカードで無理な支払いをしてまで、どうしても手に入れたいと願ったかもしれない。そんな願いが叶った服が山ほどあるのに、なぜそれを横目に見ながら「着る服がない」と毎年つぶやいてしまっていたのだろう?
本当にその通りだ。なぜトキメキを覚えたはずの服が、勝手にその価値を下げてるんだ?
まだ持っていないから不幸せ、というのは本当なのか?
そして著者が出した結論は当たり前のことだ。
答えは誰にでもわかる。ぼくたちは叶った願いに次第に「慣れ」たのだ。「慣れ」はだんだん「当たり前」のものになる。「当たり前」のものに、最終的に「飽き」てしまったのだ。
そうなのだ。すべては「慣れ」のせいなのだ。
買ったばかりのワンピースを初めて着るときは嬉しい。しかし5回も着ると「慣れ」てしまい喜びは減る。
10回着たら?50回着たら?
叶った願いの輝きは「慣れ」から始まり、「当たり前」の前提になる。
そして「飽き」という否定に行き着き、最終的にはつまらないモノになってしまう。
著者の考えは「慣れ」→「飽き」という仕組みのせいで余計なモノが増えるということ。
そして、自分の願いは叶っているのに、この仕組みがあるせいで、叶った願いに対して不満が募り、不幸を感じてしまうのだと続ける。
これは誰にでも共感してもらえるはずだ。
「当たり前」の状態ならまだマシだ。
しかし次の「飽き」の段階が諸悪の根源なのだ。
「飽きる」とは不要になることだ。不要なモノに価値はない、ガラクタ同然だろう。
ガラクタを抱えていても不満しか生産されない。不満→不幸のレールは自然すぎて説明は不要だ。
そしてここから「慣れ」の考察が始まる。
未来の感情は予測できない。ジャケットを10回目に着たときの喜びは想像できないはずだ。初めて着るときの気持ちは想像できても、10回目に着るときの慣れた気持ちや、1年後に着るときの飽きている気持ちも想像できない。
結局、人間が予測できる「未来の射程距離」は思っている以上に短いという事実。そこを考えてみようというメッセージがガツンと心に響いたのだ。
だから欲しいモノの中でも、実際に必要かどうかを考えて、必要だと言い切れるモノだけを所有しようと説く。
長々と書いてきたが、これは一例である。
最初の1・2章でモノが溜まる理由を考察し、次の3章では実際に、捨てる技術を解説つきで55個紹介している。
ここにもいろんなヒントがあるが、ページの端を折りまくっていて、どこを紹介したらいいか見当がつかないw
それほどシンクロした本だったのです。
次回は、断捨離に成功した僕の、気持ちと行動がどう変化したのかを書きたいと思います。
ファイロファックスのシステム手帳『JACK』を買いました
新しい活動を始める前にはなぜか手帳を変えたくなる。
手帳は自分の分身みたいなものだから、新しい装いで飛び出していきたいのだろうな。
ということで前から目をつけていたファイロファックスのJACKを。
派手なデザインですが、色味のトーンは抑えられているので、下世話な感じはしないです。ビジネス向きではないけど、とんがった人なら使っていても納得、のライン。
リングも大きめなので、ガシガシ書けますね。ペンも挟めるし。大は小を兼ねる。
ファイロファックスは二冊目で、前に使っていたこれも凄く気に入っていたんだけど、あまりに指紋がつく。
その度に拭くのも疲れてしまって、泣く泣く本棚に収納です。目をみはるようなビビッドな青が好きだったんですですけどね。
サイズ違いも使っていて、お揃いのペンも用意したんだけど、結局半年くらいしか使わなかったな。
ファイロファックスはバリエーションも豊富で手に入りやすいので、システム手帳派にはおすすめです。
ファイロファックス オリジナル The Original バイブルサイズ ジャック Jack システム手帳 16-022502 filofax
- 出版社/メーカー: filofax(ファイロファックス)
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ファイロファックス パテント patent コンパクト(バイブルサイズリフィル) BLUE システム手帳 filofax
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LAMY ラミー ボールペン 水性 サファリ ブルー L314 正規輸入品
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ありがとうがエンドレス
良いものを伸ばすことでしか、成長はないよ。人のいいところを見つけて、学ぶ人が成長する。人をけなしても成長はないよ。
(田口ランディ『ありがとうがエンドレス』)
人の悪口、自分への悪口。少し気を抜くと、頭の中ではつい否定的な言葉を唱えてしまうものです。
意識できればストップできるけど、無意識に延々と続くこともあります。後で気づいてびっくり、『俺電車に乗っている20分の間ずっと文句言ってるじゃん!』なんて。
人や自分をけなすことで、自分の心にはマイナスがインプットされます。1日10分だとしても1ヶ月のトータルでは5時間にもなる。5時間ぶっ続けでけなし続けている自分を想像してみると恐ろしいですね。ビジュアル的にも。
頭の中で文句が始まったら、気づいた時点ですぐ止める。これはトレーニングで改善します。
その取っ掛かりとして、毎朝家を出る前に、『今日も良いことをたくさん見つけるぞ!』と宣言して下さい。そしてすぐ忘れてしまいましょう。考えるのではなく決めて宣言する。そのあとは脳の自動運転に任せることが大切です。
一度考え始めてしまうと、脳は関連のあるものをどんどん紐付けでいきます。
良いことを見つけるっていってもなぁ……昨日は悪いことばかりだったし……あっそうだ、あれやらないとまた怒られちゃう……何で俺が怒られなきゃならないんだ?……あんな仕事サボってばっかの部長に……あいつときたら……
マイナスのスパイラルは延々と続きます。だから考えないことが大切なのです。
人や自分をけなしても成長はない。だから良いことをたくさん見つけて、否定的な考えが頭を支配しないように、良いものでうめつくすのです。
秋の理由
傾注すること。注意を向ける、それが全ての核心です。…傾注は生命力です。それはあなたと他者をつなぐものです…
(スーザン・ソンタグ『良心の領界』)
その存在を知ってからずっと追いかけている詩人はもう20年もの間、僕を虜にしている。福間健二。詩人、翻訳家、大学教授、映画監督…いくつもの肩書きを持つ彼の仕事に、文字通り『傾注』してきた。
恋をした時、大切な判断をする時、人の気持ちに心震わされた時、逃げたくなった時、柔らかい夜の孤独に浸りたい時などに彼の著作を開いては、その時の自分の感情と本の中の言葉を広場で遊ばせる。
感情と言葉はくっついたり離れたりしながら、段々と仲良くなっていく。自分の感情が本の世界に馴染んでいき、新しい視点やヒントに姿を変える。同じセンテンスに何度も感動し、涙が滲むこともある。
彼の本を読んだ後は背中に羽が生えた気分になる。どこまでも飛んでいけるんじゃないかという錯覚にとらわれる。彼の紡ぐ言葉は、その内容に関わらず心を脱臼させるから。
様々な世界のしがらみから一度意識を剥がされ、詩の世界に傾注させられる。繊細で力強く優しい。そして何よりみずみずしい。静かなエネルギーと若々しさがファンタジーと現実の獣道を歩いていて、その足あとが読んでいる僕の日常に転写されていくような。
そんな彼の新作映画がこの秋に公開される。何て素晴らしいギフトだろう。苦手な寺島しのぶが出ているが、見る前からもう素晴らしい演技をしているはずと確信している。
『秋の理由』というタイトルは彼の詩集からつけられたものだ。秋に理由があるのなら、春にも夏にも冬にもあるだろう。しかし『秋の理由』という言葉の響きはことさらミステリアスで、それがどんな世界であっても足を踏み入れたくなるイメージがある。
20年たっても、まだまだ彼から目を離すことはできない。彼の作品に接した時にもらえる気持ちは、まさに生命力そのものだ。彼の詩集には季節の力が封じ込められていて、それがまた僕の好奇心に火をつける。
冬が始まる前の、繊細であればあるほど堪能できる秋という季節。紅葉のグラデーションを受け止められるような心のパレットを準備したら、彼の映画を先導者として歩いていきたい。
- 作者: スーザンソンタグ,Susan Sontag,木幡和枝
- 出版社/メーカー: NTT出版
- 発売日: 2004/03
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幸せは日々のなかに
幸福って結局、『とんでもなく大きなもの』である必要はない。
日々の中から、たとえ小さくとも、なるべく数多く集めることも幸福につながる。
海外旅行とか結婚、昇進、大きな仕事をとる、自分の作品が入選するなど、大きなトピックはその時の快感が半端ない。
しかしその状態が幸せのピークだとすれば、日が経つごとに、その喜びは薄れていく。
すなわち幸福は持続させることが好ましい。
美しい花を飾る、美味しい食事を作るなど、あたりまえすぎて一見地味なことの中に幸せを感じられる感性を育むこと。
それが幸福を持続させるコツだ。
ハードルの低い行為、反復可能な事柄に幸せを感じることが鍵ですね。
日々、小さな幸福を歓迎していくことで、日常は安定していく。
健全なこころとからだ。
微細なものを感じるセンサーはそうやって鍛えられていくのです。
だから今から、もしくは明日からでも直ぐに、小さな幸福を見つけていきましょう。
そして『私は今日も幸せだ』と、こころから思える日を過ごしましょうね。